会社員時代から準備しておいた方が得なことが知りたい。何があるだろう?
今回の記事は上記のように感じる方におすすめ!
本記事の内容
- 最低でも1年分は貯金しとけ
- 独立前にクレジットカードは作っとけ【必見】
- 税金について理解しとけ【わかりやすく解説】
- 国民年金と国民健康保険について理解しとけ【将来おトク】
この記事を書いている私は、イラストの仕事で独立しつつ、イラストレーター向けにECショップサイト構築などのお仕事もしています。要するに、独立前に知っておくとおトクな「知識」を伝授することができます。
独立に関する記事の中でもイラストレーターに的を絞った記事は、少ないです。実のところ、独立経験のないライターが書いているものも多く、役に立たない情報も多かったりします。
今回の記事では、”『あの時ああしておけば〜』と後悔するイラストレーターをなくす”をコンセプトに書きました。ぜひご覧ください。
なお、副業としてリスクなくイラストレーターを始めたい方は【初心者向け】イラスト副業の始め方【中学生でもできる】という記事ももあわせてご覧ください。
なおこの記事は3分で読める内容です。
備えあれば憂いなし。
— 少女画 (@syo_zyo_ga) March 7, 2021
独立前に知っておいたほうがお得なこと。
貯金やクレカ、税金への理解などは大切です。#イラスト好きさんとつながりたい #イラスト #イラスト練習中 #イラスト依頼 #お絵かき #絵描きさんとつながりたい #オリキャラ #オリジナルイラスト #創作イラスト #イラストレーター pic.twitter.com/fOmPbaslKv
最低でも1年分は貯金しとけ
独立前に貯金をしておくことは重要です。なぜならイラストレーターとして最初からうまくいくことは稀だからです。
- 独立前にすべきことは1年分の貯金
- 無計画に独立すれば、また会社員に戻ることになる
独立前にすべきことは1年分の貯金
最低でも1年間は売上がゼロでも生活できるくらいの生活費を確保しておきましょう。せっかく独立したとしても、貯金が底をついたことで泣く泣く会社員に戻る、ということがないよう事前に必要な金額を貯金しておきましょう。
※上記で1年分と書きましたが、実際には人それぞれの生活水準によって目安となる目標貯金額は変わってきます。試しに計算してみましょう。
例:一人暮らしで毎月生活費が10万円の場合
イラストレーターとして独立した後の見込みとなる利益が月5万円だ仮定します。
「5万円(利益)ー10万円(生活費)」で「5万円」が毎月赤字の計算となりますよね。「5万円」の赤字が12ヶ月続けば、年間で60万円に赤字が膨らむ計算です。つまりは逆に言えば、60万円の貯金があれば、1年間はマイナスなく生活できることになります。
最初はわずかである5万円という利益を徐々に大きくしていくことで、年間単位で赤字を黒地にしていくイメージですね。
ただこれでも不十分で、毎月安定して5万円利益が出せるとも限りません。だから実際にはさらに余分に貯金を計算しておく必要があります。この計算をしっかりやっておくことで、のちのち精神的にも生活的にも楽になります。しっかり計算しておきましょう。
なぜなら、すぐに黒地転換できる展望があったから!
独立前にクレジットカードは作っとけ【必見】
これはイラストレーターに限らず、独立した多くの人が口を酸っぱくてして言うことです。
独立すれば社会的な信用が低くなる
独立すれば社会的な信用が低いとみなされるのですね。そのためクレジットカードが作りにくくなります。だから大事なのが、イラストレーターとして独立することがいざ現実的になってきたタイミングでクレジットカードを作っておくのが良いです。
理想を言えば、退職前は引継ぎやら挨拶まわりやらで、なんだかんだバタバタしてしまいます。余裕のある今のうちから検討しておくと更によし!
正直クレジットカードがどうとか言っている暇がないかも
- クレジットカードのメリット①:支払いを先延ばしにできる
- クレジットカードのメリット②:履歴が残る
- クレジットカードのメリット③:手数料がかかりにくい
クレジットカードのメリット①:支払いを先延ばしにできる
売上が少ない駆け出しのイラストレーターは、資金繰りが特に大変です。ですが、クレジットカードを作っておけば、いざという急場をしのぐ役割を担ってくれるのですね。
クレジットカードは翌月〜翌々月支払い
クレジットカードは基本的に、翌月〜翌々月支払いです。つまりは、手元にお金が足りないことで、必要な備品を買えず仕事を失注してしまう、なんてことを防げるのですね。
駆け出しのイラストレーターは、まだ信用が積み上がっていなことも多く、必ずしもお客さんから前払いしてくれるとは限りません。お客さん視点では、どんなイラストが出来上がるかわからないため、実際目で見て確認してから後払い、というケースも多いです。
そんなとき、仕事をしても売上がまだ入ってこない、というケースは十分に考えられます。その点クレジットカードがあれば、請求が翌月〜翌々月になるので、精神的にも余裕をもって仕事ができます。
プライベートでも役に立つ
クレジットカードが役立つのは、仕事の面だけではないです。
プライベートにおいても、食費、日用品などをクレジットカード支払いにしておくと、支払いが先延ばしできるので、資金面では有利になります。現金先払いが当たり前という業界もある一方、現金いらずで後払いできるクレジットカードは駆け出しのイラストレーターにとっては本当にありがたい存在なのですね。
※ちなみにクレジットカードは海外旅行に関する特典があるものや、日々の支払いでポイントがつくものなど、会社によって特典が微妙に異なります。知らずにいるとすごくもったいないですよ。イラストレーターとして独立する前に、よく調べてみましょう。
クレジットカードのメリット②:履歴が残る
クレジットカードを使用すると、自動的にすべての支払い記録が残る仕組みになっていますよね(最近ではアプリで履歴が確認できるサービスも多いよね)
クレジットカードがなければ、画材の購入費などを全部、自分で記録をつけなければなりません。つい、記録するのを忘れてしまえば、あとで説明する「確定申告」の際も非常に手間です。
履歴で節約への意識が高まる
また、支払い履歴をこまめに確認することで無駄使いを減らすよう意識が変わったり、お金の節約に繋がる、というメリットもありますね。
クレジットカードのメリット③:手数料がかからない
- 手数料が高い支払方法①:銀行振込
- 手数料が高い支払方法②:代金引換
- 手数料が高い支払方法③:コンビニ払い
商品の主な支払い方法としては、銀行振込・代金引換・コンビニ払いなどが挙げられますが、いずれも手数料が高いのがデメリット。それに対して、クレジットカード払いでは、ほとんど自分の手数料がかからない、というのもメリットの1つですね(お店側はかかるだろうけどね)
銀行振込・代金引換・コンビニ払いが多いというような方は、ぜひクレジットカードを検討してみてください。「塵も積もれば山となる」で長い目でみれば、その方がダンゼンお得ですので。
税金について理解しとけ【わかりやすく解説】
税金についての勉強はつい後回しにしがちです。でも、実はすごく重要なことで正しい知識がなければ、税金を払い過ぎることだって起こり得ます。知っているか知らないかだけの差なのに、損してしまうなんてすごくもったいない。
- 独立すると「給与所得者」ではなく「事業所得者」になる
- つまりは、自分で確定申告をする必要がある
まず前提として、イラストレーターとして独立すると、あなたは「給与所得者」ではなく「事業所得者」になります。つまりは、自分で確定申告(という、一見ゾッとする作業)をしなければなりません。
年末調整の紙をちょろっと埋めただけでなんとかなったわけですね
確定申告とは1年の所得を申告すること
- 確定申告とは1年の所得税を申告すること
- 税務署に対して申告する
- 延滞税が課せられてしまう場合【注意】
確定申告をカンタンに言いますと、税務署に対して「この1年で私はこれだけ所得があったので、それにあわせて所得税をいくら払います」と申告することですね。毎年1月1日から12月31日までに得たすべての所得の金額をもとに、それに対する所得税を計算します。
前年の1月1日から12月31日までの所得をもとに支払うべき所得税を計算し、2月〜3月までに申告します ※詳細な日付は、各税務署にご確認ください。
まあしなくてもバレないだろ!
上記のように考えるあなたは要注意。そう、あなたです。
申告しなかった場合「脱税」扱いになる可能性があります。
- 確定申告漏れのリスク①:「脱税」扱いになる
- 確定申告漏れのリスク②:延滞税が課せられてしまう
確定申告漏れのリスク①:「脱税」扱いになる
確定申告をしなかった場合、脱税扱いとなるケースもあり得ます。詳細は、【副業イラストレーター】ばれる?確定申告漏れのリスクに注意という記事で、中学生でもわかるくらいかみ砕いて解説していますので、ぜひご覧ください。
【参考】
確定申告漏れのリスク②:延滞税が課せられてしまう
さらには、上記の2月〜3月までという申告期限を過ぎてしまえば、「期限後申告」として扱われ、最悪の場合、無申告加算税や延滞税が課せられてしまう場合もあります。
「めんどくさいから」と、後回しにしがちですが「延滞税を課せられること」の方が、もっと面倒です。確定申告準備はなるべく早めに始めましょう。
国民年金と国民健康保険について理解しとけ【将来おトク】
すべての人は「国民健康保険」「社会保険」のどちらかに加入する必要があります。会社員時代に会社の「社会保険」に加入していた人は、独立後に国民健康保険に加入する必要があります。
手続きは難しそうに思えて実はすごくカンタン。市役所へ行き手続きをするだけです(すぐ終わる)ちなみに私は、手続きに行ったその日その場で「国民健康保険証」をもらえました(あっという間でびびった)
独立すれば将来もらえる金額が小さくなる?
会社員時代は毎月「厚生年金」を支払っていましたよね?
会社員は「厚生年金」を支払っていた分、将来「年金」と「厚生年金」がもらえるため、年金額が高くなるわけです。でも、この「厚生年金」は会社員しか加入することができません。そのため、イラストレーターとして独立起業すると、厚生年金には加入できなくなります。
その分将来もらえる年金額も減ってしまう、ってことですね
将来もらえるのは「国民年金」だけになるので、将来受け取れる年金額が低くなってしまいます。
老後に後悔しないよう、国民年金だけだと将来もらえる金額が、会社員よりも低くなってしまうという認識のもとで将来の資金計画を立てると良いでしょう。
独立すれば「傷病手当金」がなくなる?
自営業の「国民健康保険」と会社員の「社会保険」で一番の大きな違いは「傷病手当金」の有無です。
会社員との最大の違いは傷病手当金を受取れないことなのです。
総合保険比較&お役立ち情報:ライフィ「国民健康保険に傷病手当金はない!自営業の人が働けない時のリスクと対策」
会社員だったら、病気やけがのために会社を休み報酬が受けられない場合に、1日あたり標準報酬日額の3分の2が最長18ヵ月間も支給されるのに…。また多くの会社員にある「有給休暇」や「会社の欠勤保障」も全くありません。
実は、社会保険には「傷病手当金」の保障がありますが、国民健康保険には「傷病手当金」の保障がありません。つまりは、ケガや病気で仕事を休んだ場合に支給される傷病手当金というものが国民健康保険の加入者である個人事業主にはありません。
なんかここまで聞くと絶望的な気分になりますが…笑
ここまで読めば最低でも10人くらいの人がイラストレーター として独立するのをやめよう…という気になるんじゃないかな…w
でも上記の傷病手当金に関して解決策がありまして、それは
その部分を民間保険で補うようにすること、ですね。
ちなみに、その辺はお金の専門家に相談してみるのがおすすめです。
※窓口担当者はポジショントークをしてくる(自分の有利な商品を勧めること)可能性がありますので、公平なプロに相談するのがおすすめ。色んな保険会社を第3社視点で、公平にみられる、なおかつFP資格を持っている人だと、安心ですよ。
イラストレーターとしての独立を目指し一歩踏み出そう!
会社員の時はあまりわからないのですが、会社員というのはやはり保障も手厚く、金銭面でも恵まれている立場です(その分自由はないけれども)
独立後のことを全く考えずに独立する人がいるものの、ここまで読んだあなたは、すごく真面目でしっかりした人なんだと思います。だから今後もきっと1つ1つクリアしていけると私が断言します。安心してください。
副業でイラストレーターを始めてみる
いきなり独立するのは心配だな…という堅実な方は、まず副業として始めてみるのはいかがでしょう?
やっぱり心理的に不安な気持ちがあると、作品にも悪い影響が出てしまいますしね(独立後のプレッシャーで、イラストが描けなくなるということも考えられる)
副業としてイラストレーターをやりたい!という方は、【初心者向け】イラスト副業の始め方【中学生でもできる】という記事をあわせてご覧ください。こちらも渾身の内容となっております。
【参考】
人気イラストレーター3名
どんな人気イラストレーターでも、最初は未経験から始まっています。実際に元々違うお仕事をしていたけれど、最終的には『画集』を出すほどにもなったクリエイターさんを3名ご紹介します。
- マツオヒロミさん
- またよしさん
- かとうれいさん
古本屋→プロのイラストレーター
マツオヒロミさんはもともと、古本屋でお仕事をされていたようですが、ある日、自身の『イラストサイト』やmixiに掲載していたイラストが、依頼者の目に留まり案件を受注。そこから更に絵の依頼を受注。最終的には『イラストのメイキング本』を出版する程になられています。
※詳細は【購入者レビュー】マツオヒロミのIMV画集がおすすめ!という記事をご覧ください。
アルバイター→プロのイラストレーター
また、またよしさんは元々絵とは関係のない派遣社員やアルバイトをされていたそうです。
しかし、『絵の持ち込み』をきっかけとし、そこからお仕事を受注。最終的にはご自身の『イラスト集』を出版され、話題となりました。詳しくは【購入者レビュー】またよしのイラスト集がおすすめ!女の子が最高の癒しという記事をご覧ください。
デザイナー→プロのイラストレーター
他にも私が個人的に好きなイラストレーターさんで、かとうれいさんもいらっしゃいます。かとうれいさんは『デザイナー』出身のイラストレーターだ(と江口寿史さんが記述していました)。つまりはもともと違うお仕事をしていたけど、現在は売れっ子のイラストレーターになられているのですね。
※詳細は、『かとうれい』大人気イラストレーターの魅力!20代-30代から絶大な支持!という記事をご覧ください。
副業からイラストレーターを始める
着実に1つ1つ実績を積み上げていけば、いつかは自分が一緒に仕事をしたい人からの依頼が舞い込むかもしれません。絵が描けない人もいる一方、あなたは絵が描けるという才能があるのです。
一緒に頑張っていきましょう!
【参考】
今回は以上となります。
イラストレーターとして独立できるその時まで、着実に一歩を積み上げていきましょう!