【購入者レビュー】ウィリアム・ブグローの画集がおすすめ!

大人気画家の注目画集

最近注目の世界的な画家、ブグロー。


ブグローの絵は好み!!だけど、画集を買うか迷う…



今回の記事は上記のように感じる方におすすめ!


今まで数々の画集を購入してきた私が「購入者」視点で最新情報をまとめました!



私のきっかけ

私はプシュケ、キューピッドの絵に魅力されブグローを知ることになりました。

後ほどご紹介する画集にも好みの絵が収録されており、買って良かったなと満足しています。




※1)『にゃおこぱす』は西洋の美術史に関しては、完全に素人です。Wikipediaなどで事実確認を行い、念には念を入れ執筆しております。が、誤りがある可能性もございます。詳細は本などでご確認ください。

※2)またプロの方目線では、きっと至らない表記も多々あるかもしれません。気になることがございましたら、当サイト公式アカウントなどにお問い合わせくださいませ。

※3)この記事は「レビュー」についてまとめたものであり、現状公式SNSが公開する以上の情報は全く開示しておりませんので、ご注意ください。




それではブグローの画集の魅力に迫りたいと思います。

ぜひ画集の購入を迷っている方の参考になったなら嬉しい限りです!



なおこの記事は3分で読める内容です。

1996年画集「Bouguereau 

画集の詳細情報

以下はブグローの画集となります!

  • 「Bouguereau 」
  • 「His Life and Works」
  • 「The Essential Works」

3冊の画集の魅力を、出版時期が古いものから順にご紹介しますね。


まずは1996年の画集「Bouguereau 」より。

ブグロー「Bouguereau 

  • ページ数 :125ページ
  • 出版社  :Pomegranate; 5th版
  • 発売日  :1996年4月1日
  • 商品の寸法:23.5 x 1.3 x 30.5 cm



画集の内容「Bouguereau 」

こちらの画集は「解説付き」の画集であり、

普段絵を描かれる方やブグローの画集を初めて手に取るという方にもおすすめの画集。




のちほど紹介する画集よりもページ数は少ないです。

そのため、ご自分の好きな絵が収録されているかは若干「賭け」のような側面があります。




絵のサイズは大小あるものの、ブグローの絵をまとめて堪能するには十分な内容かと。つまり

ブグローの作品をまとめて堪能したい…

という方が楽しめる画集となっています。




特にブグローの作品をまとめて堪能できる書籍は少なく、探すのが大変だったりしますよね。

その点ある程度まとまって作品を見られるという意味では当画集は大満足です。




解説の内容も充実しているので、

「勉強がてら有名画家の作品を見てみたい…」

なんて方も楽しめる画集になっています。


つまりは以下の方が満足できる画集となっているかと。

  • ブグローの絵をまとめて堪能したい
  • 有名画家の作品で勉強したい



単純に「表紙絵」が好みだったから、という理由で手に取るのもアリ!

初めてブグローの画集を手に取る、という方も十分楽しめる内容だと思いますよ☺


2014年画集「His Life and Works

画集の詳細情報

ブグロー「His Life and Works

  • ページ数 :534ページ
  • 出版社  :Acc Pub Group; Translation版
  • 発売日  :2014年6月30日
  • 商品の寸法:24.6 x 4.9 x 30.5 cm

※以上は「Amazon」の商品ページの情報をまとめたものです。

※ページ数はハードカバー本のページ数。



私自身、ブグローの作品がまとまって見られる画集を探していたのですが…

日本語版で理想の画集が見つけられず…。



最終的に「全編英語版」の画集を購入することに決めました。



ブグローの作品、日本語版はあまり理想の画集がないなぁ…

なんて考えていた方も満足できる充実した内容の画集になっているかと!

画集の内容His Life and Works

こちらブグローの人生年表に合わせて各章に分かれている構成。

ブグローの生涯の作品を数百ページにわたり堪能できる大作です。




もちろん下記の有名作品も収録されています。

  • 『プシュケーの誘拐』
  • 『ヴィーナスの誕生』
  • 『バッカスの幼年時代』



ブグローの生きた19世紀の「美術」についての資料や解説も豊富で、

「美術史の研究」という意味でもこの上なく参考になる名作だと思います。



ブグローの絵に関する情報や出版物はほとんど存在していない現状。


ここまでブグローの作品と生涯を詳細に研究し、まとめあげた

コレクターの熱意には脱帽です。



それほど内容は素晴らしく、大興奮の内容であること間違いないです。




(数年後には更に値段が上がり、プレミア価格になるんじゃないかと予想)

2018年画集「The Essential Works

画集の詳細情報

ブグロー「The Essential Works

  • ページ数 :240ページ
  • 出版社  :Acc Pub Group
  • 発売日  :2018年11月20日
  • 商品の寸法:24.6 x 2.8 x 30.7 cm

※以上は「Amazon」の商品ページの情報をまとめたものです。

※ページ数はハードカバー本のページ数。



こちらの画集はブグローの絵の中でも人気の高い4種の絵を探求した内容の画集となっています。

以下のジャンルの作品が主に収録されています。

  • 神話的な作品
  • 宗教的な作品
  • 農民を題材にした作品
  • 肖像画




解説がメインになってしまい肝心の「絵」そのものが小さく扱われる本がある一方、

当画集は絵そのものは大きく取り上げられており、

切手サイズかよ、ちっさ!



なんて不満にはならないかと。

単純にブグローの「絵」だけを目的に購入する方も満足できる画集になっています。



気になった箇所

ただ、一部の作品で「女神の顔が真っ二つ」になっていたので、これは少し残念でした…。



(もう少し左右の調整をしてくれれば、こうならなかったのに…)

ただ全体的に言えば絵のボリューム感、掲載サイズなど大満足の画集でした!






そもそもとして、画家ブグローとはどんな人かをまとめました!

画家ブグローとは?

画家ブグローについて

ブグローの経歴

  • 1825年 フランスの港町に生誕
  • 1846年 パリのエコール・デ・ボザール入学
  • 1850年 ローマ賞を受賞し、イタリア留学
  • 1888年 エコール・デ・ボザールの教授に就任

※上記は「Wikipedia」の情報を参考にまとめました。



ブグローことウィリアム・アドルフ・ブグローは、19世紀フランスのアカデミズムを代表する画家のひとり。


あなたもご存知のとおり、ブグローは

神話や天使、少女をモチーフとした絵を数多く残しています。


ブグローは画家のエリートコースを歩む

19世紀以前のフランスでは、画家の出世コースと言えば以下のとおり。

  • エコール・デ・ボザール(国立美術学校)で学ぶ
  • ローマ賞を得て公費でイタリア留学
  • サロンに毎年出品
  • 美術アカデミーの会員になる
  • エコール・デ・ボザールの教授になる

ブグローは絵に描いたような画家のエリートコースを歩んだ人物でした。



しかし20世紀に入り、印象派などのモダニスムの台頭とともに、

これに対抗する旧勢力としてのアカデミックな絵画は次第に姿を消すように。


やがて教科書、美術辞典などから忘れ去られた存在になってしまいました。


20世紀に入り、印象派、ポスト印象派、キュビスム(立体派)などのモダニスムの台頭とともに、これに対抗する旧勢力としてのアカデミックな絵画は等閑視されるようになり、やがて美術史から忘れ去られた存在となった。

Wikipedia」より



評価は20世紀末頃から

ブグローの絵を含むアカデミスムの絵が再び評価されだしたのは、20世紀末頃から。

しかし、20世紀末頃からアカデミスム絵画を再評価し、美術史の上で正当に位置付けようとする動きが高まり、ブグローについても再評価がなされるようになった。

Wikipedia」より

その再評価の一助となったのが、以下の人物の存在だとされます。

  • フレデリック・ロス
  • カーラ・ロス



なお同じく19世紀、20世紀を代表する画家についても下記で執筆しております。

【参考】

ミュシャ財団が無料で塗り絵を公開!塗り絵の人気本とは?

【参考】

【購入者レビュー】ノーマンロックウェルの画集がおすすめ!



購入者の感想

なお実際のブグローの画集購入者の声を厳選しました!



購入を検討されている方の参考になればと思います。

「Bouguereau」の感想

Bouguereau」のデメリット

一部の画質が気になる

新しい作品との出会いもあり、良かったと言えばそれまでなのだが、掲載作品が少なめで、ページ数も少なめ、画質と彩は大変綺麗でいい仕事してるな、と思いきや、肝心のヴィーナスの誕生が大作なのに画質が悪くショックでした。

Amazon」商品ページより

これは言われてみれば、そうとも言えるかな…?


ただ私はそこまで気にはなりませんでした。

Bouguereau」のメリット

描写を堪能できる

ネット上に出回っていない作品も多く掲載されていて、買って良かったと思っています。
掲載されている絵のサイズは小さかったり大きかったりです。絵と共に、解説が付してあります。
ブグローならではの絵の美しさ、人間の描写力を堪能できる1冊だと思います。

Amazon」商品ページより

そうなんです!



ネットでは見られない作品も収録されています。

実際に手に取ってブグローの絵を堪能できるというのが最高ですよね。

「His Life and Works」の感想

His Life and Works」のデメリット

全編英語表記である

Libro meraviglioso…
Illustrazioni fantastiche…
Relegato impeccabilmente.
Peccato che è impossibile inglese
Lo consiglio vivamente anche come regalo a chi ama.l’arte

Amazon」商品ページより

上記海外の方のレビューを翻訳しますと…

素晴らしい本…
壮大な絵画-…
非の打ちどころのない関連情報。
でも、残念なことに英語なのがちょっと…。
しかしアートを愛する人へのプレゼントとしてもオススメです。

全編英語ですので、注意が必要です。


ただブグローの絵だけでも満足できるほど、素晴らしい作品集であることは間違いないので!

His Life and Works」のメリット

ブグローの作品を存分に楽しめる!

ただし、大きくて重いので、見るのが結構大変です^^;
作品は、1ページのものも多いですが、半分から1/4程度の小さいサイズも多いです。

しかし、とても詳しい説明や年代ごとの資料も豊富なので、英語が堪能な方には、
非常にすぐれた第一級の資料としての価値も高いと思います。

甘美で耽美的なブグローの作品を存分に楽しめるので、ブグローのファンなら、
買って損のない一冊だと思います。

Amazon」より

そうなんですよね!


説明や資料が充実しており、ブグローの研究の意味でもおすすめ。

買って損のない画集だと思います!





「The Essential Works」の感想

The Essential Works」のデメリット

顔が真っ二つ


It’s quite a pity to see a close up of La naissance de Venus wherein the goddess’ face has been unsightly slashed in half. A slight adjustment to the left or right would place the fold in a less consequential area of the composition.

Amazon」商品ページより

上記海外の方のレビューを翻訳しますと…

「ヴィーナスの誕生」をクローズアップした絵は、女神の顔が真っ二つに切り取られているのが残念だ。

左右を少し調整するだけで、この折り目は絵の構図の重要性の低い部分に配置できただろうに。

うーん、正直これは私も感じましたね。



ブグローの「神話の絵」が楽しみで画集を買った場合、この点はがっかりする要素かも。

The Essential Works」のメリット

見ごたえがある

取り上げた絵画の数も多く 見ごたえがあります。
買って良かったです。

Amazon」商品ページより

ボリューム感でも大満足!


印刷技術が高い

The print quality is excellent; certainly good enough to study Bouguereau’s brushwork and use of colour.

Amazon」商品ページより

上記海外の方のレビューを翻訳しますと…

十分な印刷品質であることは間違いない。ブグローのブラシワークと色使いを研究するには十分です。


ブグロー関連本

新 怖い絵



ブグローの絵「ダンテとウェルギリウス」が取り上げられているようです。

  • 「ダンテとウェルギリウス」

※上記は「国立国会図書館」の情報を参考にさせて頂きました。ありがとうございます。


西洋絵画史WHO’S WHO―カラー版

「ヴィーナスの誕生」「バッカスの幼年時代」などが収録されているようです。

  • 「ヴィーナスの誕生」
  • 「ピエタ」
  • 「小川のほとり」
  • 「バッカスの幼年時代」

※上記は「国立国会図書館」の情報を参考にさせて頂きました。ありがとうございます。


世界美術大全集 西洋編 第21巻 レアリスム 馬渕 明子編

  • 「死者の日」
  • 「バッカスの幼年時代」
  • 「慰め主なる聖母マリア」


『世界美術大全集 西洋編 第21巻 レアリスム』馬渕 明子編 小学館 1993*「死者の日」「バッカスの幼年時代」がカラーで1pずつ、「慰め主なる聖母マリア」が白黒でちょっと小さめで掲載されている。

国立国会図書館」のページより引用

ブグロー関連リンク

画家ブグローについて

Wikipedia「ウィリアム・アドルフ・ブグロー」
ヴァーチャル絵画館 西洋美術史さま「ウィリアム・アドルフ・ブーグロー」


ブグロー関連のブログ記事について

下記、私がブグローの画集を購入する際参考になったブログ記事をご紹介させて頂きます☺

画材暮らしと絵かきの道さま「オススメ画集5選」
福井欧夏ブログさま「ついに来ました~◎ブグローの総画集!!」
小説ブログ「DOOR」さま「(雑記)ブグローの画集ほしい。でも3万円!」


以上私が思う、ブグローの画集の魅力をまとめました!

まとめ

すこしでもブグローの絵画の魅力が伝わったなら、私としても嬉しいです!

これからも一緒にブグローの絵に魅了されていきましょう♪


なおブグローの画集の詳細はこちらよりご覧になれますよ♪

ブグロー-画集

ああ、ブグロー、最高!!!

この記事を書いた人

少女画-にゃおこぱす

元プログラマ。少女イラスト愛好家。石川出身。絶望的に才能が無かったので描くのはあきらめました。その代わり情報発信に徹したいと思いますです!(普段はココナラにてmiiyayaの名前で、イラストレーター向けにホームページ制作、ショップ制作のご相談も承っております。ご依頼はこちらより)

(Twitterはこちら)